2020年春、新型コロナウイルスは暮らしに関わるさまざまなところに影響を及ぼしており、緊急事態宣言解除後、6月1日よりほぼ全国のミニシアターが営業を再開しておりますが収束したとは言い切れない状況です。また、このコロナ禍により数多くの作品が上映を延期、また見送られました。『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』、この作品もその中の一つです。
沖縄でいまなお続く基地から派生した事件や事故、知っているようで他人事にしてしまっていた事実を一人の少女の目線により自分事として、ともに胸を痛めたり、考える時間をくれる作品です。2011年の東日本大震災後度重なる震災、台風、そして新型コロナウイルス。今の暮らしや学校・教育の在り方が問われている今だからこそぜひ多くの人に“じぶんごと”としてみてほしい作品です。この『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』を「HAKO 座」の第一弾として沖縄の慰霊の日に合わせて、6月21日から23日までの3日間限定公開いたします。劇場では都内・ポレポレ東中野他全国にて、再度上映も予定しております。
そして、この映画だけではなく今だからこそ観てほしい作品。見逃していた作品。などなど‥社会性の高い作品を継続的にピックアップし配信していきます。
また新作についてはこの新型コロナウイルスの脅威によって今後も不安定な状況がつづく映画経済に少しでも回復する一手となればと思っており、鑑賞料金は通常の映画館でご覧になる料金に設定しております。そしてその分配は興行収入と同じく、それぞれの劇場と配給会社、製作者に配分される仕組みです。
またこのサイトは今後もドキュメンタリー、フィクション問わず配信していく予定です。そして、この場を通して一つの<映画市場>として、映画を観た人も気になっているけどまだ観ていない人も、ときには映画をつくった人も、それぞれが言葉を交わす場にできればと思います。
2020年6月20日(土)
太秦株式会社 一同